歯科治療において使われる銀歯の金属は正式名称を『12%金銀パラジウム合金』と言います。
複数の金属を混ぜて作られている合金です。
割合としては少ないですがこの合金が金属アレルギーや体の不調の原因になる可能性は0ではありません。
現代人は約10人に1人が金属アレルギーだと言われており女性の方が6倍発症しやすいという統計データも出ています。
インプラントの予後はその後のメンテナンスに大きく左右されますが、一般的にはおよそ10年から40年以上と言われています。
歯科医院で行われる定期的なメンテナンスの受診と適切なセルフケアによりインプラントの状態をコントロールできれば生涯に渡り使えるものとして当院では考えております。
インプラントに適したセルフケアの方法は当院にて十分お伝えさせて頂きます。
また、不安定な咬合状態や糖尿病、喫煙等はインプラントの予後を短くする要因になり得ますので、治療開始前までに医科への対診や適切な前処置を行います。
冷たい物や温かいものに痛みとして反応を示すのは虫歯だけではありません。
虫歯とよく似た症状を表す病態として知覚過敏があります。
知覚過敏は過度にブラッシングされた歯牙表面や歯肉が、痩せて退縮した歯根表面に起こりやすい傾向にあります。
このような状態の歯牙に対しては表面にコーティングを施してあげる必要があります。
他にも噛み合わせが原因で虫歯のような症状を呈することがあります。
歯列に不正があり過度に咬合圧を受けている歯牙や、開咬と言われる前歯部分が噛み合わせ的に当たっていない歯列の奥歯に起こることが多いです。
その場合、噛み合わせの調節や矯正治療、マウスピースの装着が治療方針として選択されます。
親知らずを必ず抜かなければいけないケースは大きく2つあります。
1つ目は萌出してきた親知らずの周囲歯肉に炎症(智歯周囲炎)がある時。
2つ目に親知らずの存在が歯列の不正を促してしまう時です。
1つ目のケースでは痛みを伴うことが多く患者様ご自身でも気付くことができると思います。
意外な盲点は2つ目のケースです。
痛みがあったり、虫歯であったりはしないので全く問題のない親知らずのように思われますが、近年の日本人の傾向として前方に傾斜しながら生えてくる親知らずが非常に多いです。
その為、歯列全体に後方から前方に押される力が働くので多くの場合は前歯の歯列不正を導きます。
10年20年という単位でこのような歯牙の移動は起こるのでご心配な方は相談にいらしてください。
歯周病は歯周組織と言われる歯牙の周囲組織に炎症が慢性的に起きている状態です。
歯周病治療は完治できることもありますが、状態をコントロールすることが治療の目的になることもあります。
その為、治療というよりも継続的に管理をしていくというお気持ちの方が望ましいかと思います。
そして継続的な管理を怠りますと、病状は途端に急速に悪化します。
また歯周病は進行具合が中等度以上の場合には完治を目指すことが極めて厳しくなるという現実があります。
そもそも歯周病は症状なく進行し、歯茎の腫れや排膿、歯の動揺等の自覚症状が出現した時には既に中等度以上の進行を認めていることが多くあります。
自覚症状を認め歯科医院を訪れた時には予想以上に進行しているということにならない為に当院では全ての患者様に定期的な受診をお勧めします。
歯周病の状態は患者様ご本人にはとてもわかりずらいことが多い為、当院では担当の歯科衛生士より十分な時間をとって説明をさせて頂きます。
お子様の歯に黒い溝がある場合は、黒い線の正体は着色か虫歯かのどちらかになります。
最近のお子様は口呼吸をする子が多く口腔内が乾燥している為、お茶の色素等が歯の裂溝に着色としてついているケースがとてもよく見られます。そのようなお子様は特徴として上下の口唇に乾燥所見が見られます。
虫歯は隣の歯にうつったりはしませんがお子様の虫歯は成人の虫歯に比べて進行が速いので虫歯かどうかが心配な場合は早めの受診をおすすめしています。
下の前歯は1番最初に生え変わる乳歯になります。
平均して6〜7歳ごろに生え変わることが多いですが、脱落の時期は個人差が大きいです。
近頃の傾向としてお子様の歯の並ぶスペースは減少気味です。
それにより下の前歯は乳歯の後方より萌出してくることが非常に多くなっています。
乳歯の後方より萌出した永久歯は舌の力により前上方に押され乳歯を後方より押し、脱落へと導くこともありますが永久歯の萌出スピードが早く乳歯と永久歯が完全に前後に並ぶと二枚歯と言われる状態になることもあります。
永久歯が後方より萌出した時点で乳歯がどれほど動揺しているのかが判断の1つの基準になりますが、乳歯にあまりにも動揺の見られないケースでは乳歯の抜歯が必要になってきます。
また、乳歯と永久歯が前後に重なることによって清掃不良になり歯肉に炎症をきたすこともあります。
その場合も抜歯が必要になることが多いです。
清掃状況が良好で周囲歯列に悪影響がなければ経過観察となるケースもあります。
お子様にとって歯科医院での抜歯はとてもストレスのかかる行為ですのでまずは歯科医院にてご相談ください。
虫歯は歯の噛む場所(咬合面)と歯が隣り合う(隣接面)が、好発部位になりますが隣接面に発生した虫歯はなかなか目視で発見するのは難しいです。
虫歯の発見には歯科医院で行えるレントゲン検査が必要になります。
就学前の小さいお子様が歯の痛みを訴えた場合には原因として、虫歯の他に歯ぎしりが疑われます。
特にお子様は大人よりも歯ぎしりの頻度が高く夜中、又は明け方に痛みを訴えることが多いのです。
さっきまで泣きじゃくる程に痛がってたのに数時間経ったらケロッとしているといった場合は歯ぎしりが原因の可能性が高く、継続した痛みを訴える場合は虫歯の可能性が高くなります。
歯ぎしりが原因であった場合は小児用の歯ぎしり予防のマウスピースを製作し、数ヶ月ごとに顎の成長に合わせて継続的に再製作を行います。
虫歯が原因であった場合は治療が可能であれば虫歯の治療を行い、難しければ虫歯の進行防止のお薬を歯面に塗布します。
何歳までにお子様の矯正をしないと手遅れになってしまうということはありませんが、お子様の噛み合わせが反対咬合(しゃくり顎、下の前歯が上の前歯より前方にある)や左右へ歪んでいる(顎偏位)ような場合はできる限り早めに歯科医院へお越し頂いた方が良いです。
歯列不正に伴う骨格的な不正はお子様の顔面の発育の障害になり得ます。
理想的な乳歯の脱落と永久歯の萌出のタイミングは乳歯の脱落と同時に永久歯が萌出してくることですが、経験上このような交換は全体の半分ほどです。
永久歯の萌出の時期は個人差がとても大きく、乳歯の脱落から半年以上生えてこないことも珍しくありません。
後継の永久歯が存在しない先天欠如のケースも中にはありますが、まずは半年経過しても萌出してこない時は確認の為のレントゲン検査を行うことをおすすめしています。